真夏の観音崎
 小泉総理のお膝元、横須賀市はかつては軍港の町だった。相模湾にぽっかり浮かぶ猿島でも、この観音崎でも、歩けば第2次大戦中の砲台の跡などを見ることができ、その面影を残している。面影だけでなく、現在でも米軍や海上自衛隊の基地を抱え、大きなショッピングセンターの目と鼻の先に、戦艦が停泊している。
 そてはさておき、そのような戦争の遺跡があるからなのか、また自然環境が豊かに残されているからなのか、観音崎は開発されていない、森がふんだんに残っているところである。こういうところは生き物たちの劇場といったところで、こちらがちょっと心掛ければ思いがけないドラマに出合うことができる。


マメコガネ。英名はJapanese beetle。日本では、よく目にはするが特に大騒ぎすることもない、なんでもない虫である。ところが1900年代初頭にアメリカに侵入したところ、とんでもない害虫となり、日本蔑視のシンボルにもなった虫である。よその生態系ではどんなことをしでかすのかわからないのが、移入種の恐ろしいところ。


クロカナブンの前翅を運ぼうとするアリ。暑いのご苦労さん。



甘酸っぱい臭いを漂わせていたクヌギの木の周りにて。カナブン、クワガタ、カブトムシの体がばらばらになって散乱していた。鳥のフンにもカナブンの体の破片が混じっていた。

2006.7.30
EOS KISS DIGITAL N / トリミング